いくつかの短い夢まとめ (2022年7月)

2020/7/29

長い四角いトンネルの中に無数の黒い人影があり、人影を突き抜けひたすら走る夢をみた。人影が尽きてもなお走り続けると、トンネルの行き止まりが見え丸い扉があった。扉まで行くとあかるい緑の崖の上に出て、遠くに海が見えた。舌の上に僅かに乾いた味を感じ、耳元で「小さい微笑み」という声がきこえた。

2022/5/15

和室の会場で落語とかのイベントをしていて、私は何かそれとは別のことでその建物にいて、帰りたいんだけど、建物の玄関が狭いからイベント運営が来場者の靴と一緒に仕舞ってしまって靴が見つからなくて帰れず、仕方なく会場の隣の部屋で、出演している真打の娘という人とお喋りしていた、という夢をみた。

5/21

夢で、みかん箱くらいの盛り土に小さい鳥居が立っていて、カラスの祠と呼ばれていた。「カラスの祠にバナナを供えてはいけない」と言われたので、早速、農家のようにみえる家屋のなかでバナナを皮ごと切って皿に載せ、持参して盛り土の上に供えた。そこで目が覚めたから、禁忌の理由はわからない。

フォークロアにおいて禁忌は破るために言及されるので、私の行動は妥当だ。しかしこれはフォークロアではなく夢だから、外から来た者が禁忌を破ってすぐ結果を引き受けることなく立ち去ったことになり、夢の国というものがあったとしたらその住民はかなり困った状況に陥ったと推測される。

6/13

むかし好きだったバンドのとても流行った曲が、今すし詰めのライブで演奏されて、客はこぶしを振り上げ大盛り上がり。だけど若い客、この曲のノリよくわかるよな、って思った夢をみた。

6/30-1

白い壁のようにみえるモニュメントを撮影しようと近づくと、前面の柵に人が座り、まるで傍らに誰かいるかのようにひとりで喋り続けていた。どいたら撮ろうと待っているうち、これは夢だから写真は撮れないと気がついた。

6/30-2

流れ落ちる水のなかで珠のようなものを手にしている。老師のような人に「それを探すのを諦めていいのか」と懇々と説かれる夢をみた。

7/10

丸く枝の張り出す樹の下を歩きながら、頭上の細かく分かれた葉に蝶の終齢幼虫がいるのを連れに指し示し、気がつくとたくさんいるので慌てて樹の下から出る、という夢をみた。葉と幼虫の形から木は山椒と思われるのだが、山椒は丸い大木にはならないよね。

7/12

小学校の敷地内に、日干しの赤土でつくられた仏教遺跡のようなものがのこされている。薄暗いが、頭部にカメラのピントを合わせるとたしかにガンダーラ様式の顔貌をしている。写真を撮ろうとしたら、小学校なのになぜか幼児に邪魔されるという夢をみた。

7/31

洞窟の内部の鉄の箱でできた事務所の、長方形の大きなテーブルの周りに座った人たちひとりひとりに新任の挨拶をしていった。そのうちのひとりが、鉄のドアの外に人を探しに出る。戸がひとりでに閉まりかけるのを押さえながら、私は外に出た人に早く戻るよう呼びかける。同時に、ひとりの力で押さえられるほど軽い戸ではないはずだがと訝しむ、という夢をみた。

9/16

落としたシュークリームを洗うなどという危険思想に与してはならないという夢をみた。

11/22

きれいな渓谷のある場所に親戚で遊びにきている。別荘かコテージと思われる建物の中に皆でいる。小学生くらいの妹たちに、父が「遊びにいくか」と言って虫網とプラ水槽など持って一緒に外に出ていく。妹たちと歳の近い従兄弟に私が「一緒に遊びに行かないの?」と尋ねたら「誘われたことない」と答えがかえってきた夢をみた。

11/30

城山公園の先の急な下り坂が、現実と違い私の前にどこまでも延々と続いているので、「戻ってくるのが大変だなあ」と思ったら、もう戻ってくることはないらしい。夢の中で高所が怖いのはそのためなんだなと思い当たった。

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