回文俳句2 (2022年1月)

私の理解によれば、俳句は575の詩型と季語使用をルールとする言葉遊びで、17文字を回文にするルールを追加すれば回文俳句になる。

思想または感情があまり表現されるのも少しばかりきついものがあるから、ルールのために語句が制約されるくらいが丁度いい遊びだ。一部中野の地名入りだが、それだとルール多すぎなので一部だけ。

とはいえ今回の句は破調が多いね。

海老こそ煮て卵また手に底冷え
(えびこそにてたまごまたてにそこびえ)

寒夜今やりや流行病やんか
(かんやいまやりやはやりやまいやんか)

年末

古暦中野なのかな見よゴルフ
(ふるごよみなかのなのかなみよごるふ)

夢死惜しと地震原子時年惜しむ
(むしおしとじしんげんしじとしおしむ)

年始

憂き国も新年年始も肉球
(うきくにもしんねんねんしもにくきう) (旧仮名遣い)

今朝の1人ずつ初刷り都鄙の酒
(けさのひとりずつはつずりとひのさけ)

貸した臥所子猫猫年不確か
(かしたふしどこねこねこどしふたしか)
(毎年猫年なので今年も当然猫年です)

(初出)

2022/1/4記

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